マッチングアプリで出会った相手が「なんとなく怪しい」と感じても、どこを見て判断すればいいのか分からないという人は少なくありません。
多くの利用者は真剣に出会いを探していますが、なかには恋愛以外の目的で利用している人物が紛れ込んでいる可能性があります。
実際に警察庁は、マッチングアプリからLINEへ移行した後、投資へ誘導して金銭をだまし取るSNS型ロマンス詐欺について注意喚起しています。2025年の確定値でもSNS型ロマンス詐欺の被害は増加しており、「自分は大丈夫」と考えず、怪しいサインを知っておくことが重要です。
✓ すぐにLINEやSNSへ移動したがる相手には注意
✓ 投資・副業・金銭の話が出たら警戒する
✓ プロフィールと会話の矛盾を確認する
✓ 個人情報を急いで教えない
✓ 少しでも違和感があれば距離を置く
✓ 悪質だと感じたらブロック・通報する
マッチングアプリに要注意人物はいる?
マッチングアプリを利用している人のすべてを疑う必要はありません。
ただし、不特定多数の人が利用するサービスである以上、恋人探しや婚活とは異なる目的で登録する人物が入り込む可能性はあります。
特に注意したいのが、次のような目的です。
- 投資や副業への勧誘
- 商品・サービスの販売
- 金銭をだまし取る詐欺
- 個人情報の収集
- ネットワークビジネス等への勧誘
- 恋愛感情を利用した金銭要求
消費者庁は2026年6月にも、マッチングアプリで知り合った人物から仕事を紹介できるなどと言われ、最終的にコンサルティング契約を勧誘され、消費者金融から高額な借入れをさせられる事例について注意喚起しています。
つまり、「詐欺師らしい分かりやすい人物」だけに注意すればいいわけではありません。
最初は普通の恋愛目的に見えるケースもあるため、相手の言動を冷静に確認することが大切です。
マッチングアプリにいる要注意人物の特徴10選
怪しい人物を100%見抜く方法はありません。
しかし、注意すべき行動パターンを知っていれば、トラブルに巻き込まれる可能性を下げることはできます。

1.すぐにLINEやSNSへ移動したがる
マッチングして間もないのに、LINEやInstagramなどへ移動しようとする相手には注意しましょう。
もちろん、LINE交換そのものが怪しいわけではありません。
しかし警察庁は、マッチングアプリで知り合った後、早い段階でLINEへ誘導された場合は詐欺などを疑うよう注意を呼びかけています。
アプリ内でほとんど会話していないにもかかわらず、
- 「こっちの方が話しやすい」
- 「アプリをもう辞める」
- 「LINEだけ交換しよう」
などと急かしてくる場合は、一度立ち止まって考えましょう。
2.投資・副業の話をしてくる
特に警戒したいのが、恋愛とは関係のない投資・暗号資産・FX・副業などの話を持ち出してくるケースです。
警察庁が注意喚起しているSNS型ロマンス詐欺でも、恋愛感情や親近感を抱かせた後に投資を勧める手口が確認されています。
「自分もこれで稼いでいる」
「2人の将来のために資産を増やそう」
「少額からできるから教えてあげる」
こうした言葉が出てきても、その場でお金を動かしてはいけません。
出会い目的で知り合った相手から突然投資の話が出たら、かなり強い警戒サインと考えてください。
3.お金の貸し借りを持ちかける
「財布をなくした」
「家族が病気になった」
「仕事で急にお金が必要になった」
「会いに行くための旅費が必要」
理由がもっともらしくても、知り合って間もない相手から金銭を要求された場合は送金しないようにしましょう。
警察庁が紹介するロマンス詐欺でも、「2人の将来のため」「会うための旅費」「仕事に必要なお金」など、感情に訴えて金銭を要求する手口があります。
4.プロフィールが不自然
プロフィール写真が魅力的だからといって、必ずしも本人の写真とは限りません。
注意したいのは、
- 写真が極端にモデルのように整っている
- プロフィール情報がほとんどない
- 職業や収入について質問すると曖昧になる
- プロフィールと会話の内容が一致しない
- 写真によって人物の雰囲気が大きく違う
といったケースです。
警察庁も、公開された写真や生成AIなどを利用することで他人になりすますことが可能だとして注意を促しています。
ビデオ通話をしたから絶対に本人だ、と断定するのも避けた方が安全です。
5.会うことを極端に急かしてくる
マッチングした直後から「今日会おう」「今週末絶対会おう」などと強く迫ってくる相手にも注意が必要です。
普通に積極的な人との区別が難しい部分ですが、
- こちらの都合を無視する
- 断っても何度も誘う
- 夜遅い時間しか指定しない
- 会う場所まで一方的に決める
といった行動まで重なる場合は慎重に判断しましょう。
相手に合わせるために自分の安全を後回しにする必要はありません。
6.個人情報を根掘り葉掘り聞いてくる
知り合ったばかりなのに、住所や勤務先、家族構成などを細かく聞いてくる相手にも注意しましょう。
特に、
- 勤務先の会社名
- 最寄り駅
- 自宅周辺の場所
- 電話番号
- 家族についての詳細
- 収入や資産状況
などは、相手を十分に信頼できるまで教える必要はありません。
何気ない会話を組み合わせるだけでも、勤務先や生活圏を推測される場合があります。
7.会う場所の指定が極端
初対面なのに、自宅・ホテル・車内・個室など、人目につきにくい場所を指定してくる場合は断りましょう。
初めて会うなら、
- 駅近くのカフェ
- 商業施設内の飲食店
- 人通りの多い場所
- 昼間の時間帯
など、周囲に人がいる場所を選ぶ方が安全です。
こちらが場所を変更したいと伝えたとき、強く拒否するようなら無理に会う必要はありません。
8.話がコロコロ変わる
プロフィールや過去の会話と、現在話している内容に矛盾がないかも確認しましょう。
例えば、
- 以前聞いた職業と違う
- 年齢について話が合わない
- 住んでいる地域が変わる
- 休日や生活パターンが毎回違う
といった違和感です。
一度の言い間違いだけで怪しい人物と決めつける必要はありません。
しかし、重要なプロフィール情報について何度も説明が変わる場合は慎重になった方がいいでしょう。
9.都合が悪くなると連絡が途絶える
具体的な質問をすると急に返信がなくなる、ブロックと解除を繰り返す、アカウントを何度も作り直すといった不自然な行動も注意ポイントです。
特に、
「投資会社の名前を教えて」
「どんな仕事をしているの?」
「会う前にもう少しアプリで話したい」
など、こちらが確認しようとした途端に態度が変わる場合は、そのまま距離を置くことも選択肢です。
10.過度に優しすぎる・褒めすぎる
優しい人や積極的な人が怪しいという意味ではありません。
注意したいのは、ほとんど相手のことを知らない段階から、
- 「運命の人だと思う」
- 「こんなに好きになったのは初めて」
- 「結婚したい」
- 「あなたなら絶対に信用できる」
などと急速に心理的な距離を縮め、その後に金銭や投資の話を持ち出すケースです。
SNS型ロマンス詐欺では、複数回のやり取りによって恋愛感情や親近感を抱かせ、その感情を利用して金銭をだまし取る手口があります。
「優しい=安全」ではなく、その後の行動まで含めて判断することが重要です。
1つ当てはまったら要注意人物なの?
ここは誤解しないようにしてください。
今回紹介した特徴に1つ当てはまっただけで、相手が詐欺師や業者だと断定することはできません。
例えば、LINE交換が早い人もいれば、単純に積極的で早く会いたい人もいます。
重要なのは、複数の不自然な行動が重なっていないかを見ることです。
「LINE交換が早い」だけ → それだけでは判断できない
「LINE交換が早い+投資の話」 → 要注意
「投資+指定サイトへの入金要求」 → 非常に危険
「会ったことがない+金銭要求」 → 送金しない
1つの特徴だけを見るのではなく、相手の行動全体を見ることが大切です。
怪しい相手を見分けるためのチェックポイント
相手とのやり取りで迷ったら、次の項目を確認してみましょう。
- プロフィールと会話に矛盾がないか
- 外部SNSへの移動を急かされていないか
- 投資や副業の話が出ていないか
- 金銭を要求されていないか
- 個人情報を必要以上に聞かれていないか
- 会う場所を一方的に指定されていないか
- 断ったときに態度が急変しないか
- 短期間で恋愛感情を強くアピールされていないか
複数当てはまる場合は、一度やり取りを止めて冷静に考えてみましょう。
マッチングアプリを安全に使う8つのポイント
怪しい人物を見分けることに加えて、自分自身でリスクを減らすことも重要です。

- プロフィールは慎重に作る
本名・住所・勤務先など、個人を特定しやすい情報は掲載しない。 - 最初から個人情報を教えない
LINE・電話番号・住所などは、相手を信頼できると判断してから。 - 会う前にしっかりやり取りする
相手のプロフィールと会話に矛盾がないか確認する。 - 初対面は昼間・人目のある場所で
初めから自宅や密室へ行くのは避ける。 - お金・投資の話には要注意
マッチング後に投資や副業へ誘導されたら警戒する。 - 違和感を感じたら距離を置く
無理に返信したり関係を続けたりする必要はない。 - 通報・ブロック機能を使う
不審な行為があればアプリ運営へ報告する。 - 信頼できる人に相談する
判断に迷ったときは一人で抱え込まず、第三者の意見を聞く。
要注意人物に遭遇したらどうする?
「この人は怪しいかもしれない」と思った場合、相手を問い詰めて正体を暴こうとする必要はありません。
まず自分の安全を優先しましょう。
やり取りを止める
違和感があるなら返信を続ける必要はありません。
特に投資・副業・金銭要求が出た場合は、その場で送金や契約をせず、一度やり取りを止めてください。
証拠を残しておく
トラブルにつながりそうな場合は、相手の情報を保存しておきましょう。
- プロフィール画面
- アカウント名
- メッセージ履歴
- LINEやSNSのアカウント
- 紹介されたWebサイト
- 振込先情報
- 契約内容
スクリーンショットなどで残しておくと、その後相談するときに状況を説明しやすくなります。
アプリ運営へ通報する
勧誘、金銭要求、迷惑行為などがあれば、利用しているマッチングアプリの通報機能を利用しましょう。
自分がブロックして終わりにするだけでなく、運営へ情報を提供することで、ほかの利用者の被害防止につながる可能性もあります。
金銭被害が発生したら早めに相談する
すでに送金してしまった場合は、さらに追加で支払うことは避け、早めに公的な相談窓口や金融機関などへ相談してください。
国民生活センターも、マッチングアプリで知り合った人物から投資を勧められたケースについて、ロマンス投資詐欺の疑いがあるとして注意を呼びかけています。
相手や事業者と連絡が取れなくなった後では、返金が難しくなる場合があります。
よくある質問
Q.LINE交換を求められたら業者ですか?
LINE交換を求められただけでは業者とは判断できません。
ただし、マッチング直後に外部SNSへの移動を強く求め、その後に投資・副業・金銭の話が始まった場合は注意してください。
Q.プロフィール写真が美男美女なら怪しいですか?
写真が魅力的という理由だけで怪しいとは判断できません。
写真だけではなく、プロフィール、会話内容、本人確認の状況、実際の行動などを総合的に確認しましょう。
Q.投資を勧められました。少額なら大丈夫ですか?
おすすめしません。
警察庁が紹介しているSNS型投資詐欺では、最初に少額の利益が出たように見せたり、一部を出金できるように見せたりして信用させ、その後さらに高額な入金を要求する手口があります。
「少額だから試してみよう」と考えず、相手から紹介された投資先へ安易に送金しないことが重要です。
Q.怪しいと思ったら本人に確認した方がいい?
必ずしも問い詰める必要はありません。
相手との関係を続けることに不安を感じるなら、距離を置く、ブロックする、運営へ通報するなど、自分の安全を優先してください。
怪しい相手の特徴に当てはまった場合は、実際にどのような詐欺の手口があるのかも確認しておきましょう。代表的な手口や怪しいサイン、対処法はこちらで解説しています。

怪しい相手を見分ける知識に加えて、サービス自体の安全対策や利用条件を確認して選ぶことも大切です。料金・使いやすさ・安全性を比較して選びたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ|違和感を無視しないことが最大の対策
マッチングアプリには、真剣に恋人や結婚相手を探している利用者がいる一方で、恋愛以外の目的で近づいてくる人物が紛れ込む可能性もあります。
特に注意したいのは、
- すぐ外部SNSへ移動させる
- 投資や副業を勧める
- 金銭を要求する
- プロフィールに矛盾がある
- 個人情報を詳しく聞く
- 会う場所を強引に指定する
- 短期間で急激に距離を縮める
といった行動です。
ただし、1つ当てはまっただけで相手を悪質な人物と決めつけるのも適切ではありません。
複数の不自然な行動が重なっていないかを確認し、「何かおかしい」と感じたら無理に関係を続けない。
これが、マッチングアプリを安全に利用するための重要な考え方です。
安全対策についてさらに詳しく知りたい人は、関連記事の「マッチングアプリは危険?安全に使うための注意点とトラブル対策【2026年版】」もあわせて確認してください。
参考情報
- 警察庁|SNS型ロマンス詐欺
- 警察庁|SNS型投資詐欺
- 国民生活センター|マッチングアプリで知り合った人から投資を勧められた場合の注意
- 消費者庁|マッチングアプリをきっかけとしたコンサルティング契約に関する注意喚起


